スピーカーの常識を変える。マーティー101・ジュピティ301、タイムドメイン理論に基づいた革新サウンド。

BauXar
Marty101設計開発者・栗田真二(くりた・しんじ)氏
『栗田さん』ってこんな人 〜 Audio好きの自然人

関東平野の西果て、丹沢山系が連なる自然豊かな地に居を構え20年近く。春には山菜狩り、夏は河原でキャンプ、秋にはキノコ狩りに自然薯掘り……冬は雪の表丹沢山歩きなど。休日の過ごし方には時間が足りないくらい、事欠かない。

オーディオは学生時代から、真空管アンプの自作を趣味とし、音楽を聴くと云うよりも自分なりの「音作り」を楽しんでいた。スピーカも自作していたが、アンプ製作が主であった為、標準スピーカとしてJBLの「Model4343」を用意した。(初任給で頭金、3年ローン…スピーカのエッジ張替えは行ったが、今でも現役)

ところで、山や河原で感じる事なのだが、小鳥や虫の発する「声(音)」はどうしてあんなに綺麗なのだろう?どうして、あんな大きな音を出すのだろう?山で出会う雉の「ケーン‥ケーン‥」と鳴く音は驚くほど大きく、遠くまで響く。鈴虫の鳴き声(?)の中高域の響きは‥‥これらの音を再生してみたいが‥‥ムツカシイ‥‥半ば、あきらめに近い「割り切り」と自分なりに納得していた。

Yoshii9との出会い 〜 Timedomain mini/Yoshii9を目指せ

そこに出会ったのがタイムドメイン社の由井社長と「Yoshii9」、キース・ジャレットの「ケルンコンサート」のCDを聞いた時には、鳥肌が立った。あの、気むつかしいキースの神がかり的な、ピアノ即興ライブコンサート。目の前でピアノが鳴っている。キースが唸っている、観客のため息が聞こえる。

こんなスピーカからどうしてこんな音が出るのか、頭をガ〜ンと叩かれる思いがした。このスピーカは、あの鳥の声、虫の声を再生できるのでは‥‥

由井社長から「タイムドメイン理論」のレクチャーを受けた。社長曰く「音は波動、時間が音を創る」の言葉に「Yoshii9」の真髄を感じた。

3年間苦労の日々 〜 塩ビ管試作から製品化までの道のり

そのころ、私は某大手精密機器メーカーの研究所で計測機器の要素研究を行っていた。現場の管理職で仲間と毎日夜遅くまで実験に明け暮れていた。しかしそこには現実的なユーザーの顔は見えず、悶々と時間だけが過ぎて行く毎日。

由井社長を紹介してくれた、日本METの社長から「タイムドメインのスピーカーを作らないか」の一言で、研究所を去ることにした。この時、「Yoshii9」が私の生き方を変えたと云っても過言ではない瞬間であった。

「Yoshii9」は30万円もする高級機、多くの人に「タイムドメイン」の音を聞いてもらう為、10分の1程度で買える本物の音を創る事を目標に置いた。外観デザイン、構想設計、機能試作を日本で行い、生産設計は台湾で行う事にしたのが2003年の春。理屈はわかるのだが、「Yoshii9」の音にならない。

スピーカーボックス、アンプ、電源‥‥中でもスピーカーユニットは時間がかかった。10回位は試作を繰り返しただろう。幸い、部品メーカーは大変好意的だった。「このスピーカーは楽器です。私達は楽器を作ります」とお願いしながら部品メーカーを廻った。試作が出来ると、スピーカーの音を聞いてもらい、「もう少し‥‥此処を‥‥こうしたい」と御願いすると快諾して、応えてくれた。彼らも作ろうとする、「楽器」を理解してくれていたのだ。素晴らしい仲間たちによって育て上げられた「Marty101」は2005年の年末、やっとの事で台北で産声を上げた。

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